「学びの共同体」ブログ

考えを補い合う数学

3学年の数学の授業から。

相似な図形の性質を使って、様々な図形の辺の長さを求める授業です。

コツコツと自分一人で問題に向き合う生徒、同じグループの友だちの力を借りて進める生徒。課題の進め方は様々です。

多くのグループで、生徒同士が話し合い、既習内容を確認しながら教科書の問題を解いていきます。「この線分が平行だから、こことここの辺の長さの比は同じでしょ?」「この線分を平行にずらしていけば、ここに三角形ができるから、さっきの考え方と同じじゃない?」など、お互いの知識と考えを補い合うことで新しい気づきが生まれ、答えを導き出すことができたグループが多くありました。

しかし残念なことに、生徒の中には友達から「ヒントをもらって気づく」のではなく、単に「解き方を教わってしまった」人もいたようです。そのため、次の課題に移った時に、今 学んだばかりの既習内容を活かすことができないということも。今後はそのあたりも指導の工夫と改善が必要なようです。