「学びの共同体」ブログ

2023年9月の記事一覧

生徒が生き生きと学ぶ授業② ~ 学びの共同体へ ~

3年生の国語の授業からも、「生徒が生き生きと学ぶ」楽しい授業を紹介します。

こちらも原則4人の小グループによる活動です。

生徒自身がそれぞれ、興味・関心のある表やグラフを持ち寄ります。そして、タブレット端末に映しながら、その表やグラフについて説明し、自分なりの分析結果を述べます。さらには、そのことについて自分自身の意見を述べるという課題です。

説明する表・グラフは教師に与えられたものではなく、自分自身が探し出すことで自由度が増し、課題に向かうことが楽しくなります。

授業者に話を聞くと、県公立高校の入試問題にある作文から発想した課題とのこと。毎年出題される作文問題の傾向として表やグラフから読み取ったこと、また、それについての自分の意見を書くという課題は出題頻度が高いです。

それを「書く」ではなく「話す」としたことにも1段階引き上げた工夫が見られます。話すためには予め原稿を書く作業を必要とする生徒もいて、自ずと書くことに取り組みます。また、将来、社会に出た時に記述による説明よりも話して説明する機会の方が多いと思われ、そのための力を付ける意味でも、この課題の価値は高いと思います。

そして何より、生徒たちがこの課題に前向きに取り組み、やりきったことが素晴らしい。生徒にも先生にも拍手です。

        

生徒が生き生きと学ぶ授業 ~ 学びの共同体へ ~

授業を観させてもらおうと、校内を歩いていたら3年生の教室から大勢の子供たちの声が。

教室内を覗くと4人グループで何かを話し合っている様子。

行われているのは英語の授業。少し難しいと思われる文法の英文をグループの仲間たちで協力し、日本語に訳しているとのこと。

仲間がいる心強さ、みんなで協力する楽しさ。誰一人、課題を諦める生徒はいませんでした。苦手な生徒も楽しそうに課題に向き合っています。

生徒が教師から知識・技能を受け取るだけの授業ではない、まさに「生徒主体」の素晴らしい授業でした。